ヤフオクで取引すると品物を買う時はあまり気になりませんが、
出品して売る立場になると必ず考えなくてはならない事が「運送会社の選択」です。
小さい荷物から大きな荷物まで品物は様々で発送方法も様々ですが、なにを売るに
しても自分で届けに行く事は難しいですし、自分で届けに行った時と比較してみても
圧倒的に運送会社に頼んだほうが安い場合が多く、運送会社の存在がなければ
ヤフオク取引は不可能という次元までその存在は大きくなっています。書類を
関東から九州まで送っても100円かかりませんが、自分で届けるとなればいくら
かかるかわかりませんからね。ネット取引自体が運送会社なしでは存在できない取引
である事は否定しようがありません

では順に説明していきます。運送会社の比較をする前に初心者でもわかるように
まず「発送方法」の詳細から記載してみます。「比較」の内容を知りたい方は以下の
比較の部分からご覧下さい。

発送方法というのは大きく分けて以下の3通りです。

1、元払い発送

→「発送する側で」あらかじめ送料を運送会社に支払う発送方法。
品物代+運賃を発送前に 振り込みしてもらう必要があります。

2、着払い発送

→送料を「受取人側で」到着時に支払う発送方法。
品物代のみを発送前に振り込みをしてもらい、到着時に運送会社の
ドライバーに送料を支払うという流れになります。

3、代引き発送

→品物代+送料+手数料を受取人側で「到着時に」全額支払う発送方法。
事前に振込をする必要がなく到着時に初めて取引の支払いをする流れ
になるので受取人側のメリットが大きいですが、その分代引き手数料が生じます。

おおまかに分けるとこの3つですが、受取人が最寄りの運送会社の支店営業所まで
取りに行く「営業所止め発送」や、受取人さんの家の中まで運んで設置まで
やってくれるサービスもあったりと発送方法やサービスの中身よってかなり
変わっています。全然運送会社について知らないと案外驚くのが、
発送する物が1つだけしかなくても集荷に来てくれる」事です。
いつも発送しているようになると常識になりますが、1個しか発送する物が
なくてもわざわざ取りに来てくれて、なおかつ送料も変わらないというサービスは
飲食関係の出前のイメージ常識で考えるとすごい事です。
どの運送会社も嫌な顔をする事なく集荷に来てくれますので、家で梱包が終わって
伝票を書いておけばドライバーの渡すだけで自宅にいながら全国どこにでも
発送が可能です。子供の時に観光地のお土産屋さんでよく「全国発送可能」の
旗とか立ってて「なんでそんな事できんの!?」とか思っていましたが、
こういう事だったんですね。

いずれの発送方法でも品物に対して「梱包」をする必要があります。
中身がモロの状態だと配達事故やトラブルの原因になるため発送してくれません。
ブチブチのエアパッキンやダンボールで品物を梱包する必要があります。
発送時に梱包まで運送会社が全部やってくれるヤマトの「らくらく家財便発送」
などもあります。

そして、品物がどういう状態なのかによって「発送方法」とそれを対応している
運送会社が全然変わってしまうので、以下の詳細の確認が必要です。

1、品物の大きさ

2、品物の重さ

3、品物の中身

写真1枚を送る事もあれば大型冷蔵庫を発送する事もあります。
大きさと重さと発送先の距離によって送料が決定されますので、間違えては
いけません。●●センチ~●●センチは●●円と事細かく送料が決まっているので
間違えると送料の計算が狂い、注文者から受け取っている送料では赤字に
なることもあります。ドライバーによってたまに一回り小さく計算してくれて
逆に儲かる事もありますが、その「たまに」を当てにして赤字覚悟で設定をする
訳にもいかないので、大きさの間違えは注意が必要です。
基本的に、横幅+奥行き+高さでサイズが決定しますが、
梱包後の状態で一番大きな部分で計測する事」が原則です。
立方体の木箱に入っている」と想定して測ってみましょう。
例えばアンテナがとれないテレビがあったとして、
本体が横30センチ×奥行き20センチ×高さ30センチだったとしてもアンテナが
1本上に20センチ出ていれば高さは30センチでなく50センチということになり、
送料も全然高くなります。外せる部品はなるべく取る、たためる品物はなるべく
小さくの状態で梱包したほうが送料節約になります。大きさの種類は以下のように
なりますが、これで全部ではありません。

1、メール便・・・・・・・・・・・・・・・・・手紙や写真、書類などの大きさ
2、定型外、レターパック・・・・・・・・洋服やくつなど手紙より若干大きい物
3、60サイズ・・・・・・・・・・・・・・・・3辺の大きさが60センチ以下
4、80サイズ・・・・・・・・・・・・・・・・3辺の大きさが80センチ以下
5、100サイズ・・・・・・・・・・・・・・・3辺の大きさが100センチ以下
6、120サイズ・・・・・・・・・・・・・・・3辺の大きさが120センチ以下
4、140サイズ・・・・・・・・・・・・・・・3辺の大きさが140センチ以下
5、160サイズ・・・・・・・・・・・・・・・3辺の大きさが160センチ以下

巨大な品物になるとらくらく家財便で「Bランク」「Cランク」等と呼ばれたり、
「250サイズ」などと呼んだりもします。また、それぞれには重さの規定が
あります。例えば100サイズは「10キロ以下」と定めがあり、
大きさが90センチでも重さが12キロあれば120サイズになったりします。
また、メートル単位で横幅×奥行き×高さ÷280でサイズを計算したりする事も
ありますが、大きさや発送条件、運送会社によって設定が細かすぎるので
ここでは省略します。

注意が必要なのは巨大な商品の場合だと「着払い発送」と「代引き発送」ができない
場合が多く、品物によって大きさに関係なく発送ができない商品というのがあります。
これは下記比較の部分で記述しますが、特殊な商品になる品物は自分の判断で勝手に
発送可能だと思いこむのは危険です。普通に送れると思って出品して落札され、
発送する段階になって運送会社に断られる可能性があり取引に支障がでたりトラブル
に発展する場合もありますので、ご注意。

では、以下より本題の比較について記載します。

運送会社(宅配便)の条件を
比較してみた

比較する運送会社は以下の5つとします。

1、クロネコヤマト
2、佐川急便
3、西濃運輸
4、福山通運
5、ゆうぱっく

送料の比較

例1:100サイズの品物を関東から関東に発送する場合の値段

1、クロネコヤマト・・・・1188円
2、佐川急便・・・・・・・1296円
3、西濃運輸・・・・・・・1190円
4、福山通運・・・・・・・1188円
5、ゆうぱっく・・・・・・1130円
(2014年11月末現在の送料)

単純に送料だけで見るならゆうぱっくが一番安いようです。ただ、上記金額は
保険代が別料金です。最低50円から、1万円に対して10円の保険料を別途
支払う必要があります。保険なしでも発送ができますが、配達事故が起きた時
に対応不可になりますので入ったほうが身のためです。メール便や定型外発送
は保険がない発送方法なので、保証付きで発送する場合は運送会社で60サイズ
として発送する必要があります。ちなみにクロネコヤマトとゆうぱっくには上記
料金の中にすでに保険料が含まれており、「30万円までは保証」が含まれて
いますので別途保険料はかかりません。この部分まで考えると民間の運送会社
ではヤマトがダントツで安いです30万の品物を発送すると他の会社では
保険代で300円の別途料金がかかります

例2:200サイズの品物を茨城県から神奈川県に発送する場合の値段

1、クロネコヤマト・・・・2300円(ヤマト便というサービスの料金です)
2、佐川急便・・・・・・・3186円
3、西濃運輸・・・・・・・発送できません。
4、福山通運・・・・・・・発送できません。
5、ゆうぱっく・・・・・・発送できません。
(2014年11月末現在の送料)

160サイズを超える時点で大型商品と見なされ、とたんに送料が高くなったり
発送お断りの会社が増えます。「発送できません」というのはは実際には
運送会社なので発送できない訳ではないのですが、営業所止め発送になったり
発送できるかどうかの見積もりが事前に必要になったりするので発送するだけで
手続きが面倒になってきます。ちなみに、「2人で持たないと重かったり、
倒れたりして危険」という品物だと上記料金でも無理ですので、
法人取引でもない限りヤマトの「らくらく家財便」で発送するようになります。

送れる地域(離島の有無)の比較

離島や僻地への発送ができない運送会社がありますので、その比較をしてみます。

1、クロネコヤマト・・・・日本全国どこにでも送れる。
2、佐川急便・・・・・・・少しだけ離島扱いの地域がある。
3、西濃運輸・・・・・・・けっこう離島扱いの地域がある。
4、福山通運・・・・・・・けっこう離島扱いの地域がある。
5、ゆうぱっく・・・・・・日本全国どこにでも送れる。
(2014年11月末現在)

例えば東京への発送でも三宅島とか大島とかは本島から離れる「離島」になります。
本島の中にある地域でも離島と同じ扱いの地域を「僻地」と呼びます。
いずれも発送できない訳ではなく、「中継料」として追加料金をかければ発送は
できますが、安くても+300円、高いと通常料金の3倍近くまでかかる地域も
あります。「どの場所の離島なのか?」「品物の大きさは?」で中継料金も大幅に
変動するので問い合わせしないと合計金額もわからない事もあります。中継料と
いうのは大手の運送会社でも近くに営業所がなく、配達できない地域があるけど
とりあえず営業所までは行けるからそこまでは通常料金で発送し、その後の部分は
地元の運送会社を下請けとして使用して発送する、という流れで発送するので
中継会社へ支払う料金」という意味になります。また、「冬季は発送ができない」
とか中継会社もなくて完全に発送自体ができない地域も運送会社によって存在します。
郵便局はもともと国営なので全国どこでも「離島」という扱いが存在しないのは
わかりますが、クロネコヤマトはすごいです。実は、クロネコでも全国どこでも
営業所がある訳ではなく実際には離島、僻地扱いで中継料をもらわないと合わない
地域があるみたいですが、その中継料をヤマトで負担しているので
「全国どこでも通常料金」が成立しています。ただ、ヤマトでもらくらく家財便に
なるとたまに離島なので送れないという地域もあるので注意。
ちなみに佐川便での離島でも実際に見て見ると結構あるように思えますが実はかなり
少ないほうで、福山便はこれの3倍近く離島扱いがあります。

送れる品物の種類での比較

1、クロネコヤマト・・・・送れない荷物が多数ある。
2、佐川急便・・・・・・・送れない荷物がほとんどない。
3、西濃運輸・・・・・・・送れない荷物が少しある。
4、福山通運・・・・・・・送れない荷物が少しある。
5、ゆうぱっく・・・・・・送れない荷物が多数ある。
(2014年11月末現在)

「送れない荷物ってなに?」と思うかも知れませんが、以下の品物は普通に送ろうとしても発送を拒否される事があります。

1、楽器
2、燃料を使用する商品(エンジンがある物)
3、バッテリー(蓄電式でなく、バッテリー液を使用するタイプの物)
4、ボンベ、スプレー、消火器など高温になると爆発する品物
5、タイヤ
6、油性ペンキ
7、木炭
8、ガラスでできた品物やガラス部分が多い家具
9、薄型テレビ

以外な物もありますよね?これは、「飛行機で発送する可能性がある」から
なんです。飛行機では上記品物は発送ができない、又は手荷物カウンターに
預けないと乗れないのでかなり厳しくチェックが入ります。楽器やスピーカー、
ガラス製品の発送も精密+非常に壊れやすい品物だとしてヤマトらくらく家財便
でも拒否される品物もあります。佐川便はあまりこのような制約がなく、
ほとんどなんでも運んでくれるので便利です。当店で困ったのがテレビ、楽器、
燃料を入れる発電機や溶接機です。ヤマトのらくらく家財便でも発送が
できないので色々探しまわった所、最終的に佐川便と西濃便でたのむ事に
なりました。

結局どの運送会社が一番なの?と思われるかもしれませんが、
比較でわかるように「取引する品物によって変わる」ので、一概にどの運送屋
さんが一番だとかの順位は決められません。どの運送会社もメリットと
デメリットがあります。ヤマトが優秀ですが、ヤマトで送れない品物がメインで
運送会社を探す時は除外せざるを得ないですね。ただ、「月に100個以上」
発送をするなら運送会社に「契約したら安くなりますか?」と問い合わせると、
特別に安く発送できる契約ができる場合があります。これは発送する個数、
担当の営業所、担当の営業ドライバーによってずいぶん差がでますが、
2割引き~5割引ほどまで安くなることもあります。全く同じ条件で月何個と
条件を出しても全く値引きしてくれないドライバーもいるので、条件と交渉の
仕方でかなりの差がでるようです。ドライバーのお給料にかかわる部分でも
あるので、地域差、個人差が色濃くでるのはしょうがないですが、
大手ネットショップのアマゾンではおそらく160サイズの品物を北海道から
九州に送っても数百円しかかかってないのではないでしょうか。
おそらくですが最低半額、もしくは8割引くらいで契約していると思います
月に数万個発送する事でが前提で成立していますが、一体どのくらい安くなって
いるのか聞いてみたいです。(教えてくれる訳ないですが^^)

以上、「宅配便の運送会社の条件を比較してみた」でした^^

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