不用品(廃棄物)の、大型家具を家の外に運び出す。
あるいは引っ越しで運び出す。これは単純なようですが、案外大変です。
今回はタンスを例にして紹介していきます。
タンスがわかれば家具で運べない品物はありませんので。ではご覧下さい。
大型家具を運び出す方法
タンスと言ってもいろいろ種類はありますね。以下のような品物があります。
洋服タンス↓
婚礼タンス↓
チェスト↓
タンスの仲間を大まかに分けるとこの3つです。横幅と高さはいろいろあります。
軽いもの、小さいものは普通に持って運べば良いですが、画像のように大型になると
どうやって運べば良いのかわからなくなってしまう品物もあります。
では、順を追って安全に運ぶやり方を紹介します。
1、中身を出す。
これは当たり前と言えば当たり前ですが、少ししか中身がない場合だと少しくらいなら
いいかなとつい残してしまいがちなケースもあり、それが思わぬ事故や不具合に
繋がってしまう事があります。例えば小さな鍵がタンスの内部に一個残っていた
とします。すると、運んでいる最中は当然タンスがななめになったり横になったり
しますので、そのたびに鍵は重力の方向に滑って落ち、右へ左へがちゃがちゃと
移動し、音を鳴らします。これが意外と不快な音で、かなり気になります。
婚礼タンスや洋服タンスで両開き(観音開き)の扉があるタンスの内部に少し品物
が残っていると、その中身の重みのせいで移動中に扉が突然開いて事故になる
危険もあります。洋服や小物も案外山で持つと重いです。
その分をタンスと一緒に持たなければならないのは完全に愚策ですので、
「引っ越しでどうせまた入れるんだから・・・」とそのまま中身MAXの状態で運ぶ
という選択はしてはいけません。
中身にもよりますがおそらく重さが倍以上違いますので、いくら力がある人が
揃っていてもただ危険なだけです。細かい物も見逃さずに中身はすべて出したほうが
良いでしょう。
2、タンスを分解する。
大型のタンスというのは分解が可能です。分解と言っても細かくバラバラに
するのではなく2分割や3分割になるという意味になります。
タンスの側面を見て下さい。このようなつなぎ目があると思います。↓
このようなつなぎ目があれば、上下に分割できるタンスということになります。
(つなぎ目がないタンスは分割ができません。まれに大型なのにないやつがあります)
品物にもよりますが横に分割できるタイプと縦に分割できるタイプがあり、
どちらにせよほとんどの場合がビスで止まっています。
つなぎ目の部分の引き出し内部や壁をよく見るとどこかにビスで固定されている
部分があるはずなので、ドライバーで回してビスをはずすと簡単につなぎ目
どうしが離れます。たまに縦2分割のタンスでビスを使用せずに載っているだけの
品物もあります。よく構造を見て、とにかく分割したほうが良いです。
分割しないで運ぶと大きすぎてドアの向こうに移動できない場合や移動中に
突然分割して事故る可能性もあります。なるべく細かいほうが運ぶのも楽になるので、
分割できるなら分割したほうが絶対に良いです。
3、ラップやテープで扉部分をぐるぐる巻いて固定する。
チェストタイプはやる必要はないですが、観音開きタイプは必須項目になってきます。
扉をなにかしらの方法で固定、開かないようにしてから運び出さないと、移動中扉が
開いて最悪な事になります。ゴミ(廃棄物)になる場合、ガムテープか養生テープで
扉を固定してしまったほうが良いでしょう。引っ越しの場合はテープ類を使用すると
テープを剝した時にベリベリっと剥がし跡が残ってしまう事があるので、ラップを
タンス本体にぐるぐる巻いてしまうのがお勧めです。固定もできるしキズも残らない
方法となります。
一番気をつけなくてはならないのが「スライド扉」があるタンスです。
曇りガラスで横にスライドするタイプや、げた箱のような大きなタイプがありますが、
この扉はふすまをはずす要領ではずしてしまったほうが良いです。
(ラップやテープ固定でもOK)
なぜかと言うと、商品の移動中にななめや横にる度に
このスライド扉が重力の方向に落ちてきて移動するからです。
当店スタッフもこれで何度も指を怪我しています。持ち上げてもすぐには
引っかかってそのままだったのに歩いた振動でスライド扉がいきなり
シャーっと落ちてきて指が潰され、破壊されます。かなり痛いので
気をつけましょう。
4、毛布にタンスを載せて引きずって移動する。
さて、やっと移動の段階になりました。毛布を用意して下さい。
普通の180×90の毛布で、薄すぎず厚すぎずの毛布を用意するのがお勧めです。
このようなのが一番良いです↓
これを広げて2つ折りにし、毛布の上にタンスを載せます。
載せると言っても持ち上げて載せる必要はなく、タンスの片方を少し
持ち上げてほんの少しだけでもいいので2つ折りにした毛布の端を
タンスの下に潜り込ませ、タンスに毛布を少し踏ませればOK。
あとは毛布の上にゆっくり倒してしまいましょう。
タンスは横になりますが、毛布に載せる事が完了できます。
タンスからはみ出ている毛布を引っ張って、タンスを移動しましょう。
やってみるとわかりますが、当店この方法を編み出してからは
画期的に仕事が早く、安全に作業ができるようになりました。
毛布で移動するのは本当に便利な手段です。
持ち上げての移動で狭いドア、廊下、玄関を出すのは大変ですが、
玄関までは引きずっての移動を可能にし、
さらに地面にキズを付けることもないというメリットだらけの方法と
なっています。その後の玄関からはさすがに段差もあるので
持ち上げての運び出しになりますが、上記手順で運び出しをすれば安全に、
早く運び出せるはずです。
今回「タンスの運び方」として紹介しましたが、
げた箱、食器棚、TVボード、ラック、収納棚などでも同じ要領で
運び出しができますのでご参考。
以上、不用品回収記事でした。
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